特集 産婦人科診療で用いられるバイオマーカー
早産マーカー
鮫島 大輝
1
,
永松 健
1
1東京大学産婦人科学教室
pp.1241-1245
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000145
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早産は,原因が多様である一連の症候群と考えられており,単一のバイオマーカーで感度・特異度ともに高い物質は見つかっていない。超音波での子宮頸管長測定による早産スクリーニングが行われている一方で,これらの症例に対するさらなる早産リスクの評価法が定まっていないのが現状である。子宮頸管粘液エラスターゼ検査を中心に,頸管粘液・腟分泌液のバイオマーカーを紹介する。今後は,頸管短縮の有無といった臨床所見と組み合わせたさらなるリスク評価法が必要である。
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