今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線
早産の予知
Q. 子宮頸管長の正しい測定法とその臨床的意義は?
山下 隆博
1
1総合母子保健センター愛育病院
pp.302-307
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209275
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
〈Answer〉
子宮頸管長短縮は早産予知マーカーとして非常に有用です.膀胱が空虚の状態で経腟プローブを腟内に挿入します.挿入の深さ,向きを調節し,子宮頸管の全長を描出します.頸管を圧迫しないようプローブを押す力を加減します.画面上頸管を十分な大きさに拡大し,頸管のコントラストがはっきりするよう周波数,ゲインを調節します.外子宮口から内子宮口までトレース,または二直線の合計で長さを計測します.その際,腟後壁を含めて計測しないよう,外子宮口の位置に注意します.また妊娠初期〜中期には子宮体部下部がまだ開大していないため,頸管腺領域を参考に内子宮口の位置を決定します.子宮底,あるいは恥骨上を軽く圧迫するpressure testを行い,再度頸管長を計測します.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.