今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
母体・子宮側因子による流産・不育症
子宮内膜異常と黄体機能不全症
丸山 哲夫
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.853-858
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209155
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●不育症における子宮内膜異常の病的意義や治療意義については,限られた疾患以外は不明な点が多く,いまだ研究途上の分野である.
●不育症における黄体機能不全の病的意義や(特に原因不明不育症に対する)黄体補充療法の有効性を支持する報告もあるが,推奨レベルでのエビデンスはない.
●総合的・系統的な不育症の原因検索を行ったうえで,子宮内膜異常や黄体機能不全の原因としての重み付けを行い,それに基づいた個別的な対応が求められる.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.