今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー
母体・子宮側因子による流産・不育症
甲状腺機能異常
和泉 俊一郎
1,2
,
高橋 千果
1,2
,
篠田 真理
1,2
1東海大学医学部産婦人科
2東海大学医学部遺伝子診療科
pp.865-870
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209157
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●甲状腺機能異常は,亢進であれ低下であれ,着床を阻害して流産リスクが上昇するため,妊娠する以前に甲状腺機能異常の是正を心がけることが肝要である.
●妊娠を希望する女性においては,潜在性甲状腺機能低下症の管理が重要で,血中TSHを2.5μIU/mL未満に,コントロールしておきたい.
●甲状腺機能亢進症への治療は,妊娠中は放射線ヨードの使用は禁忌であることから,妊娠前に診断し,十分コントロールしておく.
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