増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
産科編
Ⅰ.異常妊娠
切迫早産
塩﨑 有宏
1
1富山大学附属病院産科婦人科
pp.265-267
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210024
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処方のポイント
◆切迫早産は,妊娠22週0日から妊娠36週6日までの妊娠中に,規則的な子宮収縮が認められ,かつ子宮頸管の開大度・展退度に進行が認められる場合,あるいは初回の診察で子宮頸管の開大が2cm以上となっているなど,早産となる危険性が高いと考えられる状態をいう.
◆子宮頸管短縮は,経腟超音波断層法により,通常よりも子宮頸管が短縮している状態をいう.
◆子宮頸管無力症は,外出血や子宮収縮などの切迫流早産徴候を自覚しないにもかかわらず子宮口が開大し,胎胞が形成されてくる状態をいう.
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