合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用
臨床各論 : 使い方の実際
思春期の月経異常
楢原 久司
1
,
溝口 千春
1
,
河野 康志
1
1大分大学医学部産科婦人科
pp.61-66
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208933
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●思春期の無月経の誘因として,やせを中心とした心身へのストレスが特に多いため,これらを可能な限り改善して,発症を予防することが重要である.
●治療はクロミフェンなどによる排卵誘発は最小限にとどめ,カウフマン療法などを行い,長期のエストロゲン不足による骨量の低下を改善し,将来の骨粗鬆症や骨折を防ぐ.
●思春期の月経困難症のほとんどは機能性月経困難症であり,鎮痛薬などの効果が十分でない場合,将来の子宮内膜症の発症を予防するために積極的にLEPを用いる.
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