特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。
【Ⅱ章】ライフステージ別 よくあるプロブレム
▼思春期・青年期(10〜20代)
月経痛、無月経—思春期の「月経」にまつわる疾患で留意すべきものは?
藤井 美穂
1
1カレスサッポロ時計台記念病院 女性診療科
pp.294-296
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203033
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女性の80%が、下腹部痛や腰痛などの「月経痛」を訴えています1,2)。なかでも、鎮痛薬を服用したり寝込んだりするなど、日常生活に支障をきたすほど症状の強いものが「月経困難症」とされ、特に10代に多くみられます。このなかには、思春期では「子宮内膜症」「子宮奇形」などの器質的疾患に起因している場合があり、鑑別しておくことが必要です。一方、「無月経」には、原発性無月経と続発性無月経がありますが、後述のように受診・治療が必要です。
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