今月の臨床 婦人科領域のホルモン治療―思春期から更年期まで
基本編 : マストな疾患を押さえる
思春期の無月経・月経周期異常
甲村 弘子
1
1こうむら女性クリニック
キーワード:
思春期
,
月経異常
,
ホルモン療法
Keyword:
思春期
,
月経異常
,
ホルモン療法
pp.662-669
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211305
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●PCOSなどでみられる慢性的な希発月経やエストロゲン分泌が保たれている第1度無月経(WHO分類Group 2)では,周期的なプロゲスチン療法を行う.目的は子宮内膜保護である.
●極度の体重減少や神経性やせ症などエストロゲンが低値である第2度無月経(WHO分類Group 1)およびTurner症候群などの卵巣性無月経(同Group 3)では,エストロゲン・プロゲスチン療法を行う.これはエストロゲン欠落を改善するために行う.
●排卵障害による異常子宮出血を繰り返す場合にOC/LEPを用いる.第1度無月経,第2度無月経,希発月経にOC/LEPを投与してもよい.周期的な消退出血を起こすことができる.
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