特集 今さら聞けない産婦人科診療のコツとトラブル対処法
9.思春期女性の月経異常診療
-―適切な検査・治療・留意点を学ぶ―
種部 恭子
1
K. Tanebe
1
1女性クリニックWe! TOYAMA
pp.1637-1644
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000673
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二次性徴発現には個人差が大きく,初経開始後は月経周期や量の異常を伴うことが多い。思春期こそ産婦人科医療のニーズが大きく,検査・治療介入の要否を見極めるためのクリティカル・ポイントを押さえ,不安を取り除くアドバイスや,学校生活への影響を考慮した適切なケアを行う必要がある。また,初産年齢の上昇により挙児を希望するまでに子宮内膜症を発症するリスクが高くなったこと,10代では予期せぬ妊娠の予防も重要であることから,月経異常での来院を,将来のライフプラン・キャリアプランのアドバイスのチャンスととらえ,低用量ピルなどを活用し積極的にヘルスケアにかかわる産婦人科医が増えることを期待したい。
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