症例
卵巣腫瘍を伴った子宮頸部adenoma malignumの1例
楠山 洋司
1
,
吉田 恵
1
,
細道 太郎
2
Yoji Kusuyama
1
,
Megumi Yoshida
1
,
Taro Hosomichi
2
1和歌山労災病院,中検
2和歌山労災病院,産婦人科
pp.685-687
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207832
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卵巣benign serous cystadenomaを伴った子宮頸部adenoma malignumの1例を報告する。患者は46歳,無月経にて来院。子宮頸部擦過細胞診はクラスⅢ(異型の弱い腺細胞)であった。子宮筋腫と右卵巣腫瘍の診断にて子宮および右附属器切除術を施行した。術後組織診断は,子宮頸部adcnoma rnalignum (Stage Ib),子宮腺筋症および右卵巣benign serous cystadenomaであった。患者は,術後約5年の現在再発もなく外来通院中である。子宮頸部adenoma malignumと卵巣腫瘍の合併につき,考察を行った。
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