症例
Signet ring cellを伴った卵管癌の1例
楠山 洋司
1
,
吉田 恵
1
,
細道 太郎
2
Yoji Kusuyama
1
,
Megumi Yoshida
1
,
Taro Hosomichi
2
1和歌山労災病院,中検
2和歌山労災病院,産婦人科
pp.589-590
発行日 1988年6月10日
Published Date 1988/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207816
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Signet ring cellを伴った原発性卵管癌の1例を報告する。46歳女性が下腹部膨満感にて来院。内診にて鵞卵大の左付属器腫瘍を触知した。術前子宮頸部および内膜細胞診は陰性であった。両付属器摘出術を施行し,7cm大の左卵管腫瘍を認めた。組織学的に低分化型の腺癌で,多数のsignet ring cellを伴っており,signet ring cellは,粘液染色に陰性であった。術後3年で,再発のため死亡した。卵管癌におけるsignet ring cellにつき,考察を行った。
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