症例
子宮脱の頚部にatypical stromal cellsを伴った1例
楠山 洋司
1
,
細道 太郎
2
,
馬渕 義也
2
,
横田 栄夫
2
Yoji Kusuyama
1
,
Taro Hosomichi
2
1和歌山県立医科大学第二病理
2和歌山労災病院産婦人科
pp.459-461
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900108
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子宮脱にleiomyomatosisとatypical stromal cells(ASC)を伴った1例を報告する。
患者は54歳閉経婦人で,子宮脱のため子宮摘出術を施行した。leiomyomatosis,cystic glan—dular hyperplasia of the endometriumに加え頚部に多数のASCを認めた。酵素抗体法では,筋肉系,リンパおよびhistiocyte系,神経系,上皮系いずれのマーカーとも本例では陰性であった。
ASCは頚部肉腫の診断時,鑑別疾患に加えなければならない疾患であると考えられる。
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