症例
子宮頸部papillary squamous cell carcinomaの3例
楠山 洋司
1
,
栗林 恒一
1
,
吉田 恵
2
,
細道 太郎
3
,
馬渕 義也
3
,
横田 栄夫
3
Yoji Kusuyama
1
,
Koichi Kuribayashi
1
,
Megumi Yoshida
2
,
Taro Hosomichi
3
1和歌山医科大学,第2病理
2和歌山労災病院,中検
3和歌山労災病院,産婦人科
pp.909-912
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208078
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子宮頸部papillary squamous cell carcinoma (papillary SCC)の3例を報告する。papillary SCCは,1986年Randallらが提唱した子宮頸部SCCの一亜型で,腫瘍の表層部の乳頭状増殖を特徴とする。患者は21歳,39歳,58歳の主婦で,術前細胞診は3例とも通常のSCCを推定しており,細胞診上3例に共通した像はみられなかった。Papil—lary SCCは,浸潤縁は通常のSCCと同様であるが,表層部が乳頭状増殖をするため頸部生検で乳頭状扁平上皮病変をみた時,condylomaおよびverrucous carcinomaと鑑別しなければならない疾患と思われる。
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