生涯研修セミナー 前期破水
手術療法
荻田 幸雄
1
,
今中 基晴
2
Sachio Ogita
1
,
Motoharu Imanaka
2
1大阪市立母子センター
2大阪市立大学医学部産婦人科教室
pp.175-178
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207740
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前期破水(Premature rupture of the membranes;PROM)は早期産,低出生体重児の最大の原因である。本症の管理に関しては,これまで積極的に分娩を誘導する方針,ならびに待期する方針の相反する2大方針があるが,これらの方針のいずれを選択するかは未熟児医療の水準を背景として議論の的となってきた。
しかしながら,前期破水発症後のみならずその直接の原因として絨毛膜—羊膜炎の関与が明らかにされるにつれ,児の成熟を犠牲にして積極的に娩出を計るよりも,むしろ感染に的確に対処して1日でも長く胎内にとどめて児の成熟を計る方策がとられつつある。
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