今月の臨床 産科外来検診マニュアル
妊娠中期
14.妊娠中期の検診
今中 基晴
1
,
荻田 幸雄
1
Motoharu Imanaka
1
,
Sachio Ogita
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科
pp.500-502
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901269
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妊婦検診は妊娠の診断がついてから分娩に至るまで定期的に一定の方式に従って行われ,妊婦ならびに胎児の評価に基づいて妊娠,分娩中に母体,胎児に起こり得る異常を早期に検出し,適切な対処,保健指導ができるようにすることを目的としている。
妊娠中期における妊婦検診は,妊娠27週までは4週間ごと,妊娠28週以降では2週間ごとに行われるのが一般的で,ハイリスク妊娠ではリスクの度合いにより短縮する。この時期においては,胎児異常のスクリーニングならびに胎児発育の評価,前置胎盤や羊水量異常など胎児付属物の検索だけでなく,切迫早産,妊娠中毒症の発症などにも注意する時期であり,また,合併症があれば十分にコントロールしておくことが望ましい。
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