今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か
予防的治療
21.人工羊水
今中 基晴
1
,
荻田 幸雄
1
Motoharu Imanaka
1
,
Sachio Ogita
1
1大阪市母子センター産婦人料
pp.326-328
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900783
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羊膜腔に液体が満たされていることにより胎児にとってさまざまの利点がもたらされる。胎児の自由な動きが確保されること,胎児にとって外力に対するクッションとなること,温度などの胎内環境維持に有利であること,さらには胎児に関するさまざまな情報が得られることが期待される。羊膜腔が減少する羊水過少では,臍帯圧迫による胎児仮死,肺低形成,四肢の変形などの合併症を発症する可能性が高くなり,羊水過少の原因となる基礎疾患に応じた個別的な対応が求められる。
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