今月の臨床 子宮内膜症
診断と臨床期分類
9.診断の進め方—内診でどこまで分るか
藤井 明和
1
,
小林 善宗
1
,
井上 正人
1
,
本田 育子
1
Akikazu Fujii
1
1東海大学医学部産婦人科学教室
pp.34-35
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900694
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子宮内膜症の診断に超音波断層法やCTスキャンによる画像診断を活用し,腹腔鏡検査による確定診断が一般的に行われるようになってきた。ようやく欧米のレベルに追いついたといえよう。その診断の進め方は,臨床的に子宮内膜症を疑い,画像診断や腫瘍マーカーにより診断をすすめ,そして腹腔鏡検査か開腹術によって直接観察し,確定診断に到達することである。
本項目では,超音波やCTによる画像診断,腫瘍マーカー,さらに内視鏡診断が検討されていくが,本稿では診断の進め方—内診でどこまで分るかを述べることとする。
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