原著
Clomid投与下における腟細胞診(KPI値)と血清estradiol値の相関について
宮田 禮輔
1
Reisuke Miyata
1
1長井市立総合病院産婦人科
pp.935-937
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207509
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Clomidは間脳,子宮頸管に対してanti-estrogen activityを発揮する。今回筆者はClomidの腟壁に対する作用を確認するため,Clomid投与患者と正常排卵婦人の血清estradiol値と腟壁細胞の核濃縮指数(KPI値)を連続的に追跡した。その結果,正常排卵群は血清estradiol値の上昇に伴いKPI値も著明に上昇するが,Clomid投与群では排卵群も無排卵群も血清estradiol値が上昇してもKPI値の上昇は顕著ではなく,Clomidの腟壁に対するanti-estrogen activityが確認された。またClomid投与後にKPI値を連続的に追跡しても排卵予知は困難であると思われた。
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