今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床
臨床
血清カルシウム値の読み方
孫 孝義
1
,
古川 洋太郎
1
Hyo Euy Sohn
1
,
Yohtaro Furukawa
1
1東北大学医学部・第2内科
pp.1200-1201
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217833
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血清カルシウム(Ca)濃度は,副甲状腺ホルモン(PTH),活性型ビタミンDおよびカルシトニンで代表されるCa調節ホルモンによる精妙な調節機構によって維持されており,他方,これらのホルモンの主な作用臓器である腸管,骨および腎における各種の病態生理と深いかかわりをもっている.
血清Caの異常は,この調節機構に破綻の生じていることを示し,たとえわずかであっても無視できない所見となる.正確な血清Caの測定なしにはCa代謝異常症の発見や診断は不可能といってよい.
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