原著
早産におけるchorioamnionitisの検討
福井 英人
1
,
池沢 孝夫
1
,
中山 雅弘
2
,
今井 史郎
1
,
竹村 喬
3
Hideto Fukui
1
1大阪府立母子保健総合医療センター産科
2大阪府立母子保健総合医療センター病理
3大阪府立母子保健総合医療センター
pp.471-475
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207409
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
妊娠24週〜33週出生299例をPROM群(132例),非PROM群(167例)に分類し早産でのchorioamnionitisを検討した。その結果,
1)妊娠34週未満のPROM合併率は44.1%であった。
2)双胎例を除いた妊娠34週未満早産のchorioamnionitis合併率は38%であり,妊娠30週未満で高い傾向をみた。
3)双胎例を除いた場合,PROM群でのchorioamnionitis合併率は56%,非PROM群のchorioamnionitis合併率は22%であった。
4)妊娠30週未満早産群はそれ以降の早産群に比し有意にchorioamnionitis合併率が高く,これはPROMの影響によるものよりも早産に付随したものと考えられ,早産の原因としてのchorioamnionitisを肯定するものであった。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.