ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 先天異常--最近の診断と管理
先天異常と周産期死亡
竹村 喬
1
,
小林 美智子
1
,
久 靖男
1
,
今井 史郎
1
,
池沢 孝夫
1
,
杦田 長敏
1
,
高木 哲
1
,
倉智 敬一
1
,
末原 則幸
2
Takashi Takemura
1
,
Noriyuki Suehara
2
1大阪府立母子保健総合医療センター
2大阪大学医学部産婦人科教室
pp.909-916
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207287
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近年,わが国の周産期死亡率が著しく減少し,世界のトップレベルに達したことはまことに喜ばしいことである。しかし,先天異常による周産期死亡例は依然として減少傾向がみられず,その占める比率はむしろ増大しつつあり,憂慮されているのが現状である。このような事情から,先大異常についてはその成因,対策など社会医学的な見地からも,大きな関心がよせられている。
先天異常の診断や管理に当たって最も基礎となる疫学調査については,すでに大規模な調査が日母や各地域で行われている。しかし,周産期死亡との関連からこれを詳しくとらえたものは意外に少ない。
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