症例
副角妊娠の1例
牛島 博
1
,
篠原 裕
1
,
松村 隆
1
,
田崎 清広
1
,
三田村 民夫
1
,
白水 充典
1
,
石松 順嗣
1
,
浜田 悌二
1
Hiroshi Ushijima
1
1久留米大学医学部産婦人科学教室
pp.477-480
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207410
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子宮奇形の妊娠,分娩例の報告は比較的多いが,痕跡副角を有する単角子宮の妊娠例の報告は稀である。
今回,我々は妊娠20週で子宮内胎児死亡の診断を受け,ラミナリア桿挿入,バルーンブジー挿入,またプロスタグランディンE2内服による誘導でも娩出不可能なため当科へ紹介され,超音波断層法による診断で副角妊娠と診断した症例を経験したので,その概要について述べるとともに,副角妊娠の成立機序について若干の考察を加えて報告する。
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