ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮筋腫
Topics
Leiomyomatosis peritonealis disseminata
竹内 正七
1
,
金沢 浩二
1
,
本間 滋
1
Shoshichi Takeuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.591-593
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207217
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子宮筋腫は良性腫瘍であり,日常の臨床において,その取り扱いに重大な問題を生じることはほとんど無いといえよう。ところが,本来子宮に限局するべき筋腫が,腹腔内臓器表面あるいは腹膜にあたかも播種をきたした如く多発する症例,あるいはまた,肺など遠隔臓器にあたかも転移をきたした如く多発する症例が報告されている。これらはそれぞれperitoneal leiomyomatosisまたはLeiomyomatosis peritonealis disseminata, metastasiz—ing leiomyomaと呼ばれている。
本稿においては,Leiomyomatosis peritonealis disse—minata (LPD)についてその臨床的病理組織的特色を概説したあと,既に昭和53年,教室より報告した症例についてその後の経過を紹介し,いくつかの問題点をあげたいと考える。
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