ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮頸癌
Topics
子宮頸部新生物へのレーザー療法
蔵本 博行
1
,
脇田 邦夫
1
,
新井 正夫
1
Hiroyuki Kuramoto
1
1北里大学医学部産婦人科学教室
pp.335-337
発行日 1985年5月10日
Published Date 1985/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207175
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癌検診の普及によって,子宮頸癌は早期癌ひいては前癌状態である異形成上皮の段階で発見されることが多くなってきている。それと共に,患者の年齢層も年々若年化を来すこととなり,挙児年齢と同一年齢の者が増加する傾向にある。妊孕性の保存,すなわち子宮を切除しないで温存する保存療法が期待される訳である。
最近,このような主旨にかなった治療法としてレーザー療法が衆目を集めている。ことにレーザーによる病巣の気化蒸散法は,入院や麻酔を要することなく,外来通院のみで行える利点を有することから,もし適応を誤らずに使用されれば,画期的な治療効果を発揮するものと期待されている。
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