ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 子宮頸癌
Topics
扁平上皮癌研究上のCell lineの開発
川端 正清
1
,
細川 仁
1
,
泉 陸一
1
Masakiyo Kawabata
1
1富山医科薬科大学医学部産科婦人科学教室
pp.330-334
発行日 1985年5月10日
Published Date 1985/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207174
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腫瘍系の細胞株Cell lineは無限増殖を続けることが可能であるので,細胞株を樹立すれば純培養的に同一系の腫瘍細胞を大量に得ることが可能となり,in vitroでの研究,さらには異種移植によってヒト由来癌細胞のin vivoでの研究という,臨床医にとっての長年の夢を実現させてくれる。
分化・発癌・癌遺伝子などの基礎的研究のほか,臨床的には腫瘍抗原・免疫・制癌剤感受性試験・新制癌剤のスクリーニングなどへの応用により,腫瘍学における診断・治療にきわめて重要な役割をもつものであることは周知の通りである。このようにして,細胞株の開発により現在多くの新知見が得られている。
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