新しい視点をさぐる 診断のテクニック
絨毛性腫瘍—絨毛癌脳転移に対するCTの応用
友田 豊
1
,
有井 吉太郎
1
,
可世木 成明
1
,
浅井 保正
1
,
鈴木 寿雄
1
,
小林 達也
2
Yutaka Tomoda
1
,
Tatsuya Kobayashi
2
1名古屋大学医学部産科婦人科学教室
2名古屋大学医学部脳神経外科学教室
pp.663-667
発行日 1978年9月10日
Published Date 1978/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205891
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絨毛性腫瘍の診断法に関しては,hCGの測定法,特にβ—hCGのRIAあるいはroutine assayとして実用的なHAR (Higonavis)などの微量測定法,骨盤血管撮影の詳細な読影などがあげられるが,それらに関しては他稿1〜3)に譲るとして,本稿においては絨毛癌脳転移巣のCranial Com—puterized Tomography (以下CTと略す)に関して述べることとする。
絨毛癌の脳転移は,従来ほとんど絶望視され,いったん脳転移を招いた場合には早期に死の転帰をとるのがつねであった。
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