臨床メモ
妊娠中のX線診断
竹内 久彌
1
1順天堂大学医学部産科婦人科学
pp.497
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205633
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妊婦に対するX線診断は,とくに妊娠初期において胎児被曝の危険性から,できる限り差し控えるのが現在の常識といえる。しかし,妊娠したことを知らずにX線診断を受ける例を皆無にすることは恐らく不可能であり,その妊娠をどのように取り扱うかは産科医の立場からも頭の痛い問題である。
これに関する比較的明快な見解が今回アメリカ放射線学会(ACR)から出されたのでその内容を紹介してみたい(JAMA 236,2269,1976)。
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