特集 変貌する感染症
ワクチンの種類と接種時期
多屋 馨子
1
1国立感染症研究所感染症情報センター
キーワード:
ワクチン
,
定期接種
,
任意接種
,
予防接種後健康被害救済制度
Keyword:
ワクチン
,
定期接種
,
任意接種
,
予防接種後健康被害救済制度
pp.550-556
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101455
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ワクチンには,接種を受けた個人と社会に対する両者の役割があり,いずれも重要である.個人にとっては,その疾病に罹患しないあるいは重症化予防が期待でき,社会にとっては,集団免疫の観点から,感染性のあるウイルスや細菌がその集団の中に入ってきても,広く伝播することを予防できる.また,ワクチンを受けたくても受けることができない接種不適当者を間接的に感染症から守る役割も果たしている.ワクチンの最も大きな功績は,天然痘の根絶であり,次の目標としてポリオ根絶が掲げられているが,その疾病自体を根絶することも可能なのである.
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