薬の臨床
婦人科領域におけるIP−82の臨床効果について
山田 荘三
1
,
雨宮 章
1
,
板倉 紘一
1
,
三谷 仁
1
Sozo Yamada
1
1静岡赤十字病院産婦人科
pp.553-555
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204232
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非ステロイド性抗炎症剤は,一種の流行のごとく,現在非常に多種類のものが開発され,使用されているが.われわれは今回,科研薬化工K.K.より,新しい化合物IP−82の提供を受けたので,その臨床効果について報告する。
IP−82は,Ibufenac(4-isobutyl phenylacetic acid)と類似の構造を有する非ステロイド性,非ピリン系の抗炎症剤で,一般名をIbuprophen (2-4-iso butyl phenylpropionic acid)と称し,各種動物実験においてIbufenacよりも鎮痛・解熱・消炎作用が4〜8×くらい強力であり,しかも臨床的には副作用が少ないといわれている。
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