薬の臨床
産婦人科領域におけるIP−82(イブプロフェン)の使用経験
高邑 昌輔
1
Shōsuke Takamura
1
1国立金沢病院産婦人科
pp.445-451
発行日 1970年5月10日
Published Date 1970/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204215
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はじめに
イブプロフェンは,英国ブーツ社で開発された非ステロイド・非ピリン系の新しい消炎,鎮痛,解熱剤で,先に同社て開発されたイブフェナックの関連研究から見い出されたものであり,鎮痛,解熱,消炎作用はイブフェナックよりも強く,臨床的に副作用がより少ない有用な新化合物とされている。
その消炎作用(紫外線紅斑法)および鎮痛作用(Wri-thing法)は,ともにアスピリンの16〜32倍,酵母発熱ラットに対する解熱作用はアスピリンの20倍と報告されている1)。
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