薬の臨床
婦人科領域におけるFlurbiprofenの臨床効果
蒔田 光郎
1
,
九嶋 理
1
,
福島 峰子
1
Mitsuro Makita
1
1秋田大学医学部産婦人科学教室
pp.341-344
発行日 1976年4月10日
Published Date 1976/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205413
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FP−70(Flurbiprofen)は,Ibuprofen,Ibufenacと同じく,フェニール酢酸の誘導体の化合物であり,次のような構造式を有する。
FP−70は,抗炎症作用,解熱作用,鎮痛作用が強力といわれているが,基礎的動物実験では,抗炎症作用はモルモット皮膚紫外線紅斑法でIbuprofenの7.8〜52倍,Aspirinの61〜790倍,Indomethacinの5.7〜25倍,解熱作用では発熱ラットでAspirinの約25倍の効果が証明された。鎮痛作用においては,酢酸ストレッチ法でAspirinの約2150倍の効力を示し,その最小有効量は0.04〜0.37mg/kgであつた。
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