薬の臨床
切迫流産患者に対するChlormadinone acetateの使用経験
小川 次男
1
,
土橋 睦夫
1
,
秦 喜八郎
1
Tsugio Ogawa
1
1県立宮崎病院産婦人科
pp.1023-1025
発行日 1966年12月10日
Published Date 1966/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203616
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はじめに
Hydroxyprogesterone誘導体として,Ringoldら(1959)1)により合成された6α—chloro—Δ6−17αhydroxyprogesterone acetate (chlormadinoneacetate)(図1)は,動物実験において,強力な黄体ホルモン作用,妊娠維持作用を示しながら,胎仔男性化作用の認められないすぐれた経口gestagen剤であることが報告され,その臨床効果についても多くの知見があるが,私達も,1錠中にchlor—madinone acetate 2mgを含有するLutoral (塩野義製薬)の提供を受け,切迫流産患者に使用し,かなりの効果を認めたので報告する。
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