Japanese
English
薬剤の臨床
切迫並びに習慣性流早産に対するプロゲデポーの治療成績
Treatment of threatend as well as habitual abortion with gestagen-depot
杉田 好朝
1
,
星野 久安
1
Yoshiasa Sugita
1
1社会福祉法人賛育会病院産婦人科
pp.969-971
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201866
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1.緒論
黄体ホルモンが妊娠の成立並びにその維持に重大な意義を有する事が,Fraenkel (1903年),Ma-rschall及びJally (1905年)やJohnson及びOhallaus (1930年)等の実験で明らかにされて以来,流早産の治療並びに予防に黄体ホルモンが用いられて来た。
近来,Estrogen,Androgenのデポー剤が出現してホルモン療法の進歩をもたらすとともに,高単位,且つ持続性を有する黄体ホルモンデポー製剤の登場がまたれていたが,1953年Junkmannによって創製され,わが国に於いてはDeutschScheringのProluton Depot剤が輸入されて広く応用され,石塚(1956年),植田(1956年),藤井(1956年)等の研究報告がみられるが,われわれは最近できた国産製剤の黄体ホルモンデポーである持田製薬のプロゲデポーを流早産の治療並びに予防に使用してかなりの好結果を得たので,その臨床成績を報告する。
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