講座 手術と適応
3.習慣性流早産の手術
真田 幸一
1
1三楽病院産婦人科
pp.212-213
発行日 1963年3月10日
Published Date 1963/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202767
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習慣性流早産に対する手術的療法としては,すでに古くから子宮後屈に対するAlexander手術や,筋腫核出術,あるいはSturmdorf氏手術などが試みられてきたが,本稿で述べるのは,妊娠中期に反覆する流早産で,その原因が子宮頸管の無力拡張によると思われるものに対して行なわれる種々な形の子宮頸管縫縮術である。この種の手術は,我が国において近年急激に普及されてきたもので,大別して3つの種類,すなわち,(1)頸管前壁縫合術,(2)内子宮口輪状縫縮術,(3)子宮頸部輪状縫縮術に分けられ,それぞれ創案者の名を冠してLash氏手術,Shirodkar氏手術,M'c Donald氏手術と呼ばれている。
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