薬の臨床
Duphastonによる切迫流早産の治療成績
右京 徹三
1
,
大沢 章吾
1
,
北條 泰輔
1
Tetsuzo Ukyo
1
1新潟大学医学部産婦人科教室
pp.377-379
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203876
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はじめに
ノルステロイド系の合成ゲスターゲンは効果は強力であるが男性作用,奇型発生,性機能への副作用などが見られる欠点をもつている。1960年Reerink1)らはこれらの作用のない合成黄体ホルモンのretroprogesteroneを始めて合成した。
先に教室の岡村ら2)は6-Dchydro-retroprogesterone(Duphaston)を無月経,黄体機能不全,機能性出血,月経困難症,妊娠テストに臨床的に使用して他の合成ゲスターゲンに劣らぬ作用があり,又他の薬剤にみられぬ特異な利点のあることを報告した。
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