Japanese
English
薬剤の臨床
未熟児に対する強力モリアミンSの臨床効果
The effect of"Strong Moriamin-S"on immature infants
藤井 日出男
1
,
木村 弘
1
Hideo Fujii
1
1日本赤十字社中央病院産婦人科
pp.965-967
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201865
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒論
輓近乳幼児の死亡率は著しく減少しBaungart-nerは1915年には100であったのに対し,1949年には約1/3に減少したと報じた。然しこの報告を更に詳細に検討してみるに,出生後第1日〜数日内に死亡する頻度は1915年から1949年迄殆んど変化はなく,その原因を未熟児に帰している.この様に未熟児は乳幼児死亡の主因をなすもので,一面其の哺育が産科学及び小児科学の境界領域にあつて,治療上の盲点をなしていることも又その一因をなしていると云つてよいであろう。余等は両科協力の必要性を信ずるものであるが,其の是非に就いては暫く措き,最近たまたま未熟児の水分代謝並びに熱源補給の補助剤と云う見地から強力モリアミンS (其の組成に就いては第1表参照)を使用する機会を得,その結果2〜3の知見を得たのでここに報告する。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.