連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・4
突然発症の痛みは診断が絞れ,かつ緊急を要する
見坂 恒明
1
1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門
pp.2199-2201
発行日 2014年11月10日
Published Date 2014/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200142
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痛みの発症様式(onset)は,sudden,acute,sub-acute(またはgradual)に分類できます.特に突然発症(sudden onset)では,臓器が裂けた,あるいは詰まったことが想定されるため,血管,腸管,腫瘍などにおける,解離・穿孔・塞栓などの急性閉塞,捻転などの緊急事態をまず考えなければいけません.
症状の詳細な問診について,第1回でLQQTSFA(Location,Quality,Quantity,Timing,Sequence or Setting,Factor,Associated manifestation)を紹介しましたが,同様なものにOPQRST(表1)があります.特に痛みの性状を問う際には,このOPQRSTが使われることが多いです.
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