特集 重症下肢虚血治療Strategy
識る CLIは跛行症状を超えて突然発症する
高原 充佳
1
1大阪大学 大学院医学系研究科糖尿病病態医療学寄附講座
キーワード:
下肢
,
間欠跛行
,
虚血
,
重症度指標
,
末梢動脈疾患
,
無症候性疾患
Keyword:
Ischemia
,
Intermittent Claudication
,
Severity of Illness Index
,
Lower Extremity
,
Peripheral Arterial Disease
,
Asymptomatic Diseases
pp.1126-1129
発行日 2017年11月9日
Published Date 2017/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018018048
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末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)における臨床症状の重症度分類として、Fontaine分類やRutherford分類がよく知られる。これらの重症度分類では、下肢の虚血症状として無症候・非典型的症状、間欠性跛行、安静時疼痛、潰瘍・壊疽を挙げ、後者ほど、より「重症」と位置づけている。しかし、下肢の虚血症状は、必ずしも、Fontaine分類やRutherford分類の段階どおりに進むとは限らない。即ち無症候もしくは非典型的症状を呈するPAD患者が重症下肢虚血(critical limb ischemia;CLI)へ進展する場合、必ず間欠性跛行を経てからCLIに至るわけではない。本稿では、臨床症状からみたCLIへの進展様式について概説する。
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