今月の臨床 診療ガイドライン産科編2014─改訂と追加のポイントを読み解く
産後の過多出血(PPH)の原因と対応
村越 毅
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1聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター・周産期科
pp.772-777
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103845
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●分娩方法にかかわらず分娩第3期の積極的管理(子宮収縮薬投与,子宮マッサージ,正しい手技による臍帯牽引)を行うことで,産後の過多出血(PPH)を予防することが大切である.
●PPHを疑った場合は初期治療と同時に原因検索を系統的に行うことがきわめて大切である.
●PPHの系統的原因検索としては,4つのT(Four Ts : Tone, Trauma, Tissue, Thrombin)を念頭に置き,弛緩出血,産道損傷,子宮内反,子宮破裂,胎盤遺残,癒着胎盤,血液凝固異常などを網羅的に検索する.
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