今月の臨床 子宮筋腫—こんなときどうするか
発生部位と症状
2.過多月経・不正出血
雨宮 章
1
Akira Amemiya
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院産婦人科
pp.1134-1136
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900569
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子宮筋腫は日常の診療の中で最もしばしば遭遇する疾患のひとつであるが,筋腫に関する詳細な統計や報告は意外に少なく,不明の点が多い。品川ら1)によれば,本邦において子宮全摘術は年間14万件以上行われていると推測され,その約70%は子宮筋腫によると考えられている。しかし症状の少ない患者は受診しないことが多く,また筋腫が存在しても手術せずにfollow upしている症例も少なくないと考えられ,実際の筋腫患者数は極めて多数に存在すると想像される。
子宮筋腫の発生にはestrogen,growth hormone,progesteroneなどの関連が考えられているが,その詳細については不明の点が多い。
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