連載 Dos&Don'ts婦人科当直の救急診療ガイド・5
[性器出血を伴うもの]過長・過多月経
山内 和幸
1
1千鳥橋病院産婦人科
pp.1289-1291
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100653
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
[1] 初療のチェックポイント
産婦人科の外来では,月経異常を訴えて受診する患者は多く,婦人科当直としては,過長・過多月経の診断とその対応についての知識は重要である.産科婦人科用語解説集では,過多月経とは月経の出血量が異常に多いもので,150 ml以上と定義されている1).現実的には月経量の客観的な評価は困難で,凝血塊の排出の有無や生理用ナプキンをどの程度用いるかで判断する.また,過長月経とは出血日数が8日以上続くもので,過多月経では過長月経を伴うことも多い.原因としては器質的疾患,機能的疾患,医原的疾患,内科的疾患の順に整理して考えるとよい(表1).
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.