特集 母体救急医療・母体救命の進歩
各論
主な母体救急疾患とその対応 PPH(産科危機的出血のアルゴリズムについて)
松永 茂剛
1
MATSUNAGA Shigetaka
1
1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科
pp.262-264
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000060
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PPH(産科危機的出血のアルゴリズムについて)
わが国では従来,分娩2時間以内に経腟分娩で500mL以上の出血を分娩時異常出血としてきた。世界的には分娩後異常出血(postpartum hemorrhage:PPH)が使用されている。世界共通の基準は存在しないが,各国のガイドラインを参照すると,分娩後24時間以内に500~1,000mL以上の活動性の出血を認めた場合を基準としていることが多い。
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