今月の臨床 妊婦のアレルギー・自己免疫・炎症性疾患─病態と妊婦管理の新しい知見
炎症と妊娠
4.炎症と脳性麻痺
高橋 尚人
1
1東京大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター
pp.475-480
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103781
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●胎児期には絨毛膜羊膜炎を中心とした胎児炎症反応症候群(FIRS)が起こりうる.FIRSでは,IL-6を中心とした臍帯血の高サイトカイン血症がみられる.
●早産児でも正期産児でも炎症が脳性麻痺と関連する.しかし,早産児と正期産児では,脳障害の病態は必ずしも同じでないと考えられる.
●現在の脳性麻痺発症例においては,感染症を中心とした胎児・新生児の炎症が1つの大きな原因となっている.
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