特集 分娩監視装置をどう使っていますか?
脳性麻痺の原因
Karin B Nelson
,
Judith K Grether
Karin B Nelson
,
Judith K Grether
pp.935-942
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100987
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
要約
正期産または正期産に近い子どもが脳性麻痺にかかる危険因子には,胎内での感染または炎症,および凝固異常などがある。分娩時の酸素欠乏を原因とするものは,痙直型脳性麻痺の約6%である。低いアプガースコア,蘇生の必要性,発作は,原因不明の新生児疾患の非特異的指標である。見解がすべて一致しているわけではないが,最近の研究では,胎内感染が超未熟児および,より成熟した乳児を脳性麻痺にかかりやすくしている可能性があり,出生前のステロイド曝露がある程度の予防になることが示唆されている。
原因となるものの可能性を幅広く認識することで,脳性麻痺の新しい予防対策に希望がもたらされると思われる。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.