今月の臨床 婦人科内分泌療法─病態の理解と正しい診断に基づく対処・治療のポイント
月経異常
6.頻発月経
髙橋 健太郎
1
1滋賀医科大学医学部地域周産期医療学講座
pp.403-407
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102624
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1 概 念
月経は約1か月の間隔で自発的に起こり,限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血と定義されており,正常月経の月経周期日数は25~38日,その変動は±6日以内である1).この正常範囲を逸脱し,月経周期が24日以下という短いサイクルになることを頻発月経といい,月に2~3回も月経が起こる場合である.多くは20,21日の周期を取ることが多い.
頻発月経は,排卵を伴っていない無排卵性頻発月経と排卵を伴う排卵性頻発月経に分類されるが(図1),無排卵性のものが多い.また,年齢,すなわち思春期,更年期,性成熟期により,臨床的意義,対処法が大いに異なる疾患である.
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