今月の臨床 絨毛と胎盤をめぐる新知見
周産期疾患と絨毛
絨毛侵入障害と周産期疾患
吉村 秀一郎
1
,
三浦 清徳
1
,
増﨑 英明
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.230-235
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102590
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はじめに
胎盤はガス交換・物質交換の場であり,胎児の発育に必要な栄養および酸素を母体から供給されている.この機構の障害は胎児発育に影響を及ぼすだけでなく,児の生命危機に直結するといっても過言ではない.本稿では,胎盤における絨毛進入障害ついて述べるとともに病的な状態での周産期疾患について言及する.また,当教室で行ってる胎盤機能を推定する非侵襲的な検査法〔胎盤由来mRNA(cell-free placental-mRNA : cfp─mRNA)〕について若干の考察を加えた.
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