--------------------
編集後記
倉智 博久
pp.1054
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102419
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
医師数全体が増加し,多くの診療科の医師数は増加しているのに,産婦人科のみが例外的に減少するという由々しい事態が長く続いてきました.しかし,大変うれしいことに,ここ1~2年は産婦人科医数が増加に転じつつあり,昨年度の日本産科婦人科学会への新たな入会者数は495人でした.この数は,学会の医療改革委員会(海野信也委員長)が試算した,「わが国での周産期医療の維持・発展には,毎年500人の新たな産婦人科医をリクルートする必要がある」という数に迫るものでした.山形などの地方都市でも,やっと,若い仲間が増えつつあります.これは,何にも増して嬉しいことです.
この嬉しい傾向もさらに続くよう,さらには,もっと発展していけるよう今こそ,われわれが頑張るべきところかと思われます.そのためには「若手の活性化と育成」が必須です.日本産科婦人科学会でも,学術集会中に全国の若い産婦人科医が集まり「若手の会」が催されました.この会は大変熱気に富んだもので,私も参加していて,将来の産婦人科学会の発展を確信しました.今後,この「若手の会」を学会が公認し,支援することが必要であると感じています.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.