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編集後記
倉智 博久
pp.1294
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102824
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7月22日,震災後初めて仙台空港に行きました.札幌で開催された婦人科腫瘍学会に出席のためでしたが,たまたま仙台空港がフルオープンとなった7月25日の直前でした.何より,空港周辺方々にうずたかく積まれたままのがれきや廃車の残骸に唖然としました.仙台空港周辺は多くの民間駐車場があり,そこを車で通りかかりますと,いつもですと駐車場の職員の方が旗を振って,われわれが駐車するよう勧誘するのですが,1か所も営業していませんでした.また,何回か食事した空港周辺の食堂も,大津波により被害の惨状をさらしたままで,本当に胸のつぶれる思いでした.空港内も,JALもANAもお粗末な仮説の受付での営業でした.震災後4か月もすぎたのに,あまりの復興の遅さに再度政治の力のなさを実感しました.
一方,中国での脱線転覆事故後の対応はまさに対照的で,なんと,事故車両は破壊された上,地中に埋められ,破壊された車両から2歳の女の子が発見され,事故後2日目には列車が走るという,まさに政治主導の暴挙です!
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