今月の臨床 性器脱診療の最前線
性器脱の保存療法―ペッサリーの有用性と問題点
岩宮 正
1
,
山嵜 正人
1
1大阪労災病院産婦人科
pp.692-697
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102097
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はじめに
ペッサリー治療は,骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁に対し,非侵襲的な保存的治療として,非常に重要な役割を占めている.さまざまな種類や大きさのペッサリーが存在するが,それらを使い分けることにより,骨盤臓器脱の重症度や部位にかかわらず,たいていの患者に対し装着が可能である.その一方で,管理様式,ペッサリーの成功や継続にかかわる因子,治療中の合併症などに対しての大規模な前向き研究がなく,十分なデータが得られていない.
そこで,これまで報告されている内容を,ペッサリーの歴史から有用性と問題点について,自験例を含めて,文献的考察を行った.
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