連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
性器脱のペッサリー療法中に発見された子宮体がんの2例
田嶋 公久
1
,
辻 隆博
1
,
佐藤 久美子
1
1福井赤十字病院産婦人科
pp.1243-1247
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209556
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はじめに
性器脱の保存的治療としてペッサリー療法が行われる.ペッサリー療法の合併症として帯下増加や出血を認めることがあり,悪性腫瘍の除外が重要となる.われわれは,性器脱のペッサリー療法中に子宮体がん(漿液性癌および低分化型類内膜癌)が発生した症例を2例経験し,ペッサリー療法中の外来管理について教訓を得たので報告する.
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